スペイン語を「ネイティブのように話す」ために知っておきたいこと

スペイン語を「ネイティブのように話す方法」と「ネイティブがよく使う基本の挨拶」

長い間、言語の勉強を続けていくと、少しずつでも、その言語の意味を理解したり話したりできるようになってきます。
そうなると、次のレベルに進みたいと思うようになりますよね。
どこまでのレベルに行きたいかは人それぞれですが、真のネイティブと同じくらいのレベルになれたら夢のようです。

もしかして、あなたもこのような状況に陥っていませんか?
スペイン語を流暢に話したい!

そんな方のために、ネイティブのアミゴや先生から集めた「ネイティブのようにスペイン語を話す方法」をまとめます。
この記事を読んだ後に、ちゃんと実践すれば、あなたのスペイン語はより高度で自然なものになるはずです。

また、ネイティブがよく使う基本の挨拶も最後にお伝えします。

¡Empezamos!

ネイティブのように話すための6つのヒント

まずはネイティブのように話すための 6 つのヒントから始めましょう。
今すぐに実践できる実用的で非常にシンプルなヒントです。

1. スペイン語でコンテンツを消費する

フィクション、バラエティ、歌、ラジオ番組などでは、スペイン人が自然に話し、多くの表現を使用しているのが見られます。
これらのコンテンツには、外国人にとって難しいスペイン語の単語が含まれている場合があります。
どのように、どのような状況で、どのような口調で使われているかなどがわかります。

このタイプのコンテンツを多く消費すればするほど、スペイン語の語彙を吸収しやすくなります。

2. 現地の人々を観察し、真似をする

スペイン語を母国語とする人と話すときは、彼らの話し方に細心の注意を払ってください。
彼らが使用する文法、表現、質問の仕方、叫ぶときの口調などを観察します。

ネイティブの決まった言い方の例

ネイティブの話し方を観察することは、自分のスペイン語から偽語を排除するのに役立ちます。

最初にやりがちな、日本語のフレーズをそのままスペイン語に直訳しようとしたり、英語を参考にしたりという間違いを犯しますが、これは必ずしもうまくいくとは限りません。

例えば、多くの外国人はこう言うそうです。

✕ Me duele mi cabeza.
ネイティブは、所有格の「mi」を決して使用せず、代わりに冠詞の「la」を使用します。
〇 Me duele la cabeza.(私は頭が痛い。)

✕ Ahora me voy a la casa.
ネイティブは、自分の家について話すときに冠詞「la」を決して言いません。
〇 Ahora me voy a casa.

ネイティブの間違いに注意 (ao’、pa’、deber de…)

さて、ネイティブスピーカーと話をすると、彼ら全員がスペイン語を完璧に話せるわけではないことに気づくでしょう。
実際に、アミゴや先生たちは正しくない短縮形や省略形をよく使います。
たとえば、過去完了形では、-ado で終わる分詞が短縮されるのがよく見られます。

例えば、
He comprado lechuga.(私はレタスを買いました。)
と、言う代わりに、He comprao lechuga.
と、言う人もいます。

「ao’」は完全に間違いなので、常に避けるべきです。

同様に、para + 不定詞の結合でも起こります。
「para」を「pa」という人もけっこういます。

Ejemplos:

〇 Te he llamado para preguntarte cómo estás.(あなたの調子を聞きたくて電話しました。)
✕ Te he llamado pa preguntarte cómo estás.

「pa」は、非常にリラックスした口語的なスペイン語なので、言わない方が良いでしょう。

あと、もう一つの非常に典型的な間違いは、迂言「deber + 不定詞」と「deber de + 不定詞」を混同することです。(迂言とは、言いたいことをまわりくどく遠回しに言うこと)

どちらも不定詞を伴う同じ動詞を使用する動詞の迂言ですが、一方には前置詞「de」があり、もう一方には前置詞がありません。

この前置詞を追加したり削除したりすると、動詞の意味は完全に変わります。

それぞれの意味が分かりますか?

「deber + 不定詞」は、「義務」を表します。

Ejemplo:

Si quieres aprobar el examen, debes estudiar.(試験に合格したければ、勉強しなければならない。)

一方、「deber de + 不定詞」は「確率」を表すときに使われます。

Ejemplo:

Hoy no ha venido Jorge a clase, debe de estar enfermo.(ホルヘは今日授業に来なかった。きっと病気だったんだ。)

ご覧のとおり、書き方も発音も非常に似た動詞ですが、意味はまったく関係がありません。
混同しないようにきちんと理解しておきましょう。

3. ネイティブの友だちを作って交流しましょう

スペイン語を練習する手っ取り早い方法は、スペイン語を母国語とする友だちに会うことです。

幸運にも、家族や友人の中にスペイン語を話す人がいるなら、それを活用しましょう。
できるだけ彼らと一緒にいて、彼らがどのように話すかを見てください。
スペイン語をより自然に話せるようになりたいなら、こうした人々とつながることは非常に役立ちます。

4. 日常生活上で意識を高める

もし、スペイン語圏で生活しているなら、お店、スーパーマーケット、銀行、美術館などで接するスペイン人の話し方に注意を払ってください。

短い会話であっても、スペイン語の単語や表現が頻繁に繰り返されるので、ネイティブのように話したい場合に非常に役立ちます。
また、街の人々の話し方、どんなジョークを言うか、どんな表現を最も頻繁に繰り返すかを聞くこともできます。

その結果、言語取得だけでなく、非常に観察力のある人にもなれます。

5. アクセントにこだわらない

多くの人は、真のネイティブのように話すには、日本語のアクセントを完全になくさなければならないと信じています。
これはまったく必要ありません。
達成するのが本当に難しいという事実以外にも、アクセントを心配する必要がない理由はいくつかあります。

アクセントに執着するべきではない最初の大きな理由は、スペイン語のアクセントは実際には 1つだけではないということです。

スペインだけでも、各自治州とそのさまざまな地域にまたがる多種多様なアクセントがあります。
さらには、スペイン語が話されている国ごとにも独自のアクセントがあるのです。
それは素晴らしいことなんです。

確かに、一部のアクセントは他のアクセントよりも規範的または明瞭に聞こえますが、それらはすべて正しく、ニュートラルなスペイン語のアクセントというものは存在しないそうです。

そのようなことから、伝えたいメッセージの理解を妨げないのであれば、アクセントは問題ではありません。

外国人は皆、スペイン語を話すときは自分の国のアクセントで話します。
通常、ネイティブにとって、これらの人々を理解する上でこれは問題ではありません。
確かに、強いアクセントはコミュニケーションを妨げ、スペイン語が理解しにくくなる場合があります。
これは特に、スペイン語の発音ではなく、自分の言語の発音通りに単語を発音し続けている場合に発生する可能性があります。その場合は本当に修正する必要がありますが。

6. 学んだことを練習し、一人でも発音の練習しましょう

ネイティブのように話すには、ネイティブスピーカーの話に注意深く耳を傾けたり、その言語のコンテンツをたくさん消費するだけでは十分ではありません。
学んだことをすべて実践し、発音を上達させなければなりません。
他の人と一緒に練習するのが一番です。
他のクラスメートと一緒にスペイン語の授業を受けるのが理想的ですが、無理な場合は、自分で録音して間違いを分析し、修正しながら、一人で行うこともできます。

7. 必ずしもC2レベルに到達する必要はない

ネイティブのスペイン語話者のように話すには、最高レベルの「C2」に到達しなければならないという誤った考えがあります。
しかし、実際には、自然に話したり、スペイン人が使う典型的な表現を使ったりするのに、それほど高いレベルのスペイン語力は必要ないと先生たちは言っています。

スペイン語を「ネイティブのように話す方法」と「ネイティブがよく使う基本の挨拶」

 

ネイティブのように話せる挨拶と別れの表現

挨拶の主な言葉は「¡Hola!」だということは、誰もが知っています。
さらに、最もフォーマルな典型的なスペイン語のフレーズは、「Buenos días」、「Buenas tardes」 、「Buenas noches」、それぞれ「おはようございます」、「こんにちは」、「こんばんは/おやすみまなさい」
ですね。

しかし、挨拶に使われるスペイン語のフレーズは他にもたくさんあります。
最もよく使われる挨拶のいくつかは次のとおりです。

¿Qué tal?

どうですか?

この質問では、挨拶に加えて、挨拶する相手の気分や健康状態に興味を示しています。
「¿Cómo estás?」も、並んでよく使われる、最もフォーマルなフレーズです。

¿Cómo va todo?

調子はどうですか?

これは、仕事、個人的なプロジェクト、趣味、気分など、人の生活に興味があることを示すために使用されるスペイン語表現です。
前の文よりも少しくだけた表現です。

¿Cómo andas?

元気ですか?

「¿Cómo va todo?」と非常に似た意味を持ちますが、より口語的な表現です。
これは、友人、家族、同僚などと個人的に親密な関係で使用される典型的なスペイン語フレーズの1つです。
この表現は、より深刻な状況や知らない人の前では言うことはお勧めできません。

Hasta luego

また後でね

別れを告げるときによく使われる言葉です。「Adiós」も同様です。
事実上あらゆる状況で、誰とでも使用できます。

¡Nos vemos!

またね!

相手にまた会う予定がある場合、この別れの伝え方は理想的です。
「また会いましょう(Nos volveremos a ver)」みたいな感じです。
また、お気づきかもしれませんが、この表現には感嘆符が含まれているため、エネルギーと良い雰囲気に満ちた別れを意味します。
このフレーズを使うと、別の日にもう一度その人に会いたいという気持ちが伝わります。

Ya hablamos

また話そう

何かについて保留中または進行中の会話がある場合に使用されます。
私たちはもう行かなければなりませんが、会話は将来再開されるだろう、という表現です。

Ejemplo:

Mañana empezaré mi nuevo trabajo. Ya te contaré qué tal me va. Bueno, Paco, me tengo que ir. Ya hablamos.
明日から新しい仕事が始まるよ。どうなったか連絡するね。さて、パコ、もう行かなくゃ。また今度ね。

Estamos en contacto

連絡を取り合いましょう

これは別れを告げる最も正式な方法です。また、その人ともう一度話したいという気持ちも表します。
たとえば、あなたとその人が同じプロジェクトを共有している場合や、将来の仕事でのコラボレーションの可能性をほのめかしたい場合を考えてみましょう。

また、人生に大きな変化が訪れる友人から、今後連絡をもらえるのを楽しみにしているといった、より個人的な内容である可能性もあります。

Ejemplo:

Hola, Miguel:
Hemos recibido tu currículum. En unas semanas te informaremos sobre el proceso de selección.
Estamos en contacto.

こんにちは、ミゲル:
履歴書を受け取りました。選考プロセスについては数週間以内にお知らせします。連絡を取り合いましょう。

 

あとは実践するのみ

¿Han ido bien los ejercicios? ¡Seguro que sí!
ネイティブのように話すための基礎ができたので、今度は新しい文法と語彙を学んでレベルを強化しましょう。

Gracias por leerme. Hasta la próxima.