スペイン語の「Cuál と Qué」の使い方「質問フレーズ」で違いを身につけよう!
2019年も残り1ヶ月と少し・・・
親友のアミガと「この一年、自分自身をふりかえってみよう!」というテーマで言語交換をしました。
そこで早速現れた壁「cuál」 と 「qué」の違い。
いつも使い方に混乱してしまいます。
だけど、そう感じたなら、正しく勉強している証拠です!
だって、
「スペイン語を学ぶ日本語話者にとって習得が難しい文法項目の1つに疑問詞 “cuál” がある。」と言われるように、スペイン語を学ぶ多くの人が悩ましく学習しているのです。
さて。
スペイン語の意味を調べてみましょう。
Cuál
[+ ser] 何、誰、どんなもの、どんなこと
[一般動詞と共に] どれ、どちら(全体の中の一部を選択する)
[~不定詞] どちらに・・・すべきか
Qué
[疑問文の文頭で] [間接疑問文で] 何、どんなもの、どんなこと
[不定詞を従えて] 何をすべきか、何ができるか、・・・すべきこと
です。
同じじゃないの?(笑)
まずは、9つの例文で違いをチェックしてみましょう。アミガと会話した内容を日本語とスペイン語でまとめます。
自分と向き合う9つの質問
- 今年、一番うまくいったことは何ですか?
¿Cuál es la mejor cosa que has tenido en este año? - 楽しかった思い出は何ですか?
¿Cuál es tu recuerdo más divertido de este año? - これからも続けたいことは何ですか?
¿Qué cosas harás en el futuro? - うまくいかなかったことから学んだ事は何ですか?
¿Qué has aprendido de tus fracasos? - 来年、やめたいことは何ですか?
¿Qué cosa quieres dejar en el año que viene? - 今年一番の大きな変化は何ですか?
¿Qué has cambiado la más gran cosa este año? - 感謝していることは何ですか?
¿Por qué estás agradecido? - もっと時間を費やしたかったことは何ですか?
¿A qué le querías dedicar más de tu tiempo? - 来年、変えたいことは何ですか?
¿Qué quieres cambiar en tu vida en el año que viene?
日本語だと「何」が最初に頭に入ってきてしまうので、私はこの全てのフレーズに「Qué」から始まる表現をしていました。
しかし、スペイン語では、時に「Cuál」を使います。
Cuál と Qué の使い方
辞書によると、
「Cuál」は、
「人と物について用いられる」
それが「誰・どれであるかを固定すること」を求める。
「Qué」は、「定義」を求める。
とありますが・・・
やっぱり、
まだ・・・イマイチ、わーかーらーなーいー!!
ちなみに「定義」とは、Oxford Languagesによると、
- 「と」で表すことにとりわけ着目する気持を表す。
「太郎と仲よくしているよ」 - 着目する事物を提示してこれこれなのだと説くのに使う。
・・・というのは。ここ・・・とあるのは。
「子供というのは、なんと可愛いものだろう」
となります。
では、話を戻して、
アミゴ達に聞いてみました。

AMIGO
2. Cuál se usa cuando el grupo es heterogéneo
3. Cuál + sustantivo es incorrecto1. Qué se usa para saber significado
2. Qué se usa cuando el grupo sobre el que preguntas es homogéneo
3. Qué + sustantivo
Cuál は、
- 名前に使用されるもの
- グループが異なる場合に使用される
- Cuál + 名詞の組み合わせは、間違い
Qué は、
- 意味を知るために使用されるもの
- 質問しているグループが同種の場合に使用される
- Qué + 名詞 の組み合わせ

AMIGA
Cuál は、
特定のオプションを指し、通常はすでに発生していること。
Qué は、
より一般的な質問だけど、必ずしもそれがすでに起こっていることを意味するわけではない。
ふむ。わかるよーな、わからないよーな。
アミゴ達はネイティブだけど、先生じゃないからね・・・笑。
イメージで考えてみる
スペイン語ですが、イラストをよく見ながら読んでみてください。
どうでしょうか?なんとなくつかめましたか?
うーン、まだ!
というあなた、私も(笑)です。
では、もう少し、掘り下げてみましょう。
論文から理解してみる
まず、下の例文を見比べてください。
- ¿Cuál de estas corbatas te vas a poner?
これらのネクタイのうち、どれをするつもりですか?
個数を数えられるものの選択肢が明示されている場合、
スペイン語は「cuál」、日本語は「どれ」が用いられます。
これは、簡単です、わかりますよね。
では、次の文章になると、スペイン語は「cuál」、日本語は「何」が用いられます。
- ¿Cuál fue la causa de semejante viraje?
そのような転換の原因は、何だったのですか?
むむむ!!
「なんで?」・・・「qué」じゃなくて「Cuál」?
PORQUE
「causa」のような「抽象名詞」(人の性質や動作・思考などの、全く形のない、目に見えない名詞)に対しては「cuál」が使用されます。
でも!
スペイン語では、「動詞 ser+抽象名詞」の疑問文に、「cuál」も「qué」も出てくるのです。
- ¿Cuál es la causa?
原因は何ですか?
スペイン語では,causa(原因)の特定を求める場合には「cuál」が用いられます。
- ¿Qué es la causa?
原因(~とは /って)何ですか?
日本語では、言葉の定義を問う場合、「とは」、「って」という助詞が付きます。
はい!もう、わかってきたと思います。
抽象名詞の例
以下の名詞はいずれもよく使う抽象名詞です。
- diferencia
- importancia
- tema
- causa
- reacción
- posibilidad
- solución
- función
したがって、注目の語彙になります。
参考文献:神戸市外国語大学 学術情報リポジトリ
「対照研究とスペイン語教育 疑問詞cuálを中心に」 和佐敦子
たくさん使うこと
日本語で言う「あなたのお名前は何ですか?」は、スペイン語では、「¿Cuál es su nombre?」と言い、「何」ではなく、「どれ」なんですよね。
これに関しては、日本語では、星の数ほどたくさんの名前が存在し、なんでも好きに選んでつけることができますよね。
しかし、スペイン語の世界では、日本語ほど無数にはなく、限られた中で名前をつけることになるので、きっと「その中でどれかな?」という表現になるのだと思います。
スペイン語圏の人名については、
スペイン語圏でも使える日本語の女の子の名前は?
を合わせてご覧ください。
アミゴ達から教えてもらったことを頭に入れつつ、やはり、たくさん会話をし、微妙なフレーズは、ネイティブの人たちのスペイン語をよく聞いて、身につけていくのが大事だな、と感じました。
私が何度間違えても、「日本語の “何” は同じなんだよね!」と笑ってくれる優しいアミガに感謝します。
もう一つの壁
これもややこしい。でも、すごく大事なので、読んでみてください。
スペイン語の否定疑問文の答え方「Sí , No」と日本語の「はい、いいえ」
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Gracias por leerme. Hasta la próxima.