日本人がよく間違えるスペイン語の文法10選「ネイティブのリアルな反応もご紹介」

日本人がよく間違える文法10選「ネイティブのリアルな反応もご紹介」

スペイン語を勉強していて、「あれ?なんでこうなるの?」と感じたことはありませんか?
文法書を読んでも、理屈はわかるけど使い方に自信が持てない・・・そんな経験、スペイン語学習者なら誰しもあるはず。

特に日本語とは語順も構造も異なるスペイン語では、日本人ならではの“つまずきポイント”がいくつかあります。
この記事では、学習者がよく間違えるスペイン語文法を10個を厳選して、具体例とネイティブのリアルな反応を交えて解説します。

「ser」と「estar」の使い分け

✖️ Estoy feliz hoy en día.
✔️ Soy feliz hoy en día.

ポイント:estarは一時的な「気分」、serは根本的な「性格や状態」を表します。
「私は幸せな性格です」は ser が正解。

por / para の使い方

✖️ Gracias para tu ayuda.
✔️ Gracias por tu ayuda.

ポイント:por は「原因・理由」、para は「目的・方向」を表します。
日本語だと両方「〜のために」と訳されるため混同しがちです。

gustar 構文の使い方

✖️ Yo gusto el chocolate.
✔️ Me gusta el chocolate.

ポイント:gustarは「〜が好き」ではなく「〜が私を喜ばせる」という構文になります。
「主語のように見える名詞」が本当は目的語なんです。

接続法と直説法の違い

✖️ Espero que viene mañana.
✔️ Espero que venga mañana.

ポイント:「願う・不確実なこと・主観的な表現」には接続法(subjuntivo)を使います。

su / tu の混同

✖️ ¿Cómo está tu mamá del profesor?
✔️ ¿Cómo está la mamá del profesor?

ポイント:「誰の〜か」を明確にしたいとき、日本語の曖昧さに引きずられるとNGです。

数の一致を忘れがち

✖️ Las chicas es guapa.
✔️ Las chicas son guapas.

ポイント:主語が複数なら、動詞も形容詞も必ず複数形にします。

点過去と線過去の混同

✖️ Cuando era niño, fui al parque todos los días.
✔️ Cuando era niño, iba al parque todos los días.

ポイント:繰り返しの習慣は「線過去(imperfecto)」が正解です。

lo / le / la の使い分け

✖️ Lo dije a mi hermana.
✔️ Le dije a mi hermana.

ポイント:人に「言う」や「伝える」は間接目的語(le)を使います。

再帰動詞の使い方

✖️ Despierto a las seis y baño.
✔️ Me despierto a las seis y me baño.

ポイント:「自分に対しての動作」には、再帰動詞(me, te, se…)が必要です。

否定語と前置詞の併用ミス

✖️ No vi nadie.
✔️ No vi a nadie.

ポイント:「誰も〜ない」は a nadie。スペイン語は、「二重否定」が正解です。

ネイティブは日本人の文法ミスをどう感じているのか?

基本的に「親切」で「寛容」

  • 多くのスペイン語ネイティブ(特にラテンアメリカ人)は、外国人がスペイン語を話そうとする努力にとても寛容です。

  • 小さな文法ミス(ser/estar、前置詞、活用のミスなど)は気にしないか、優しく訂正してくれる人が多いです。

  • 特に日本人に対しては、「遠くの文化から来ているのにスペイン語を学んでくれて嬉しい」という好意的な印象を持っている人も多いです。

ネイティブからよく聞かれるリアルな声(例)

「え、日本人なのにスペイン語話せるの?すごい!」
「完璧じゃなくても、伝わればOKだよ!」
「gustarはたしかにややこしいよね。最初はみんな混乱するよ!」
「間違えても、スペイン語で話そうとしてくれるのが嬉しい!」

特に日本人の話すスペイン語は、発音が丁寧で聞き取りやすいと言われることもあります。

よくあるミスへのリアクション例

ser / estar のミス「言いたいことは分かるよ!」たまに意味が曖昧になるが、文脈で理解されやすい
gustar の構文ミス「あ、それ逆だよ」と笑って教えてくれる頻出なのでネイティブもすぐ気づく
動詞活用ミス場面によっては気づかない人も主語と動詞の関係で推測できることが多い
por / para の混乱よくあるよね!と共感されがちラテン系ネイティブ同士でもミスすることもある
le / lo の間違い「スペインとラテンで違うから気にしなくてOK」地域差があるので神経質になりすぎなくてよい
否定語の二重否定文法的には不自然だけど、意味はわかる英語の感覚(not + nobody)からの影響と推察されやすい

😅 とはいえ、ちょっとだけ注意したいミスも…

例えば:

  • gustar構文の逆語順ミス → 意図と逆に伝わることも

  • ser/estarの選び間違い → 文脈次第では失礼に聞こえることも
    (例:亡くなった人にestarを使うなど)

  • 性別の形容詞ミス → 相手の性に合わない形容詞は失礼に感じられる場合も
    (例:guapoを女性に使う)

これらは「悪意がないミス」と理解されますが、文脈次第では意味が変わってしまうため、丁寧に教えてくれる人が多い一方、少し戸惑わせてしまうことも。

まとめ

語学学習は、間違いながら覚えるもの。
文法のミスは避けられませんが、それを恐れて話さないより、ミスを武器にして会話を重ねる方が何倍も成長できます!

少しずつ文法のコツを押さえながら、「通じた!」という喜びを積み重ねていきましょう。
スペイン語の世界は、きっともっと楽しくなります!

おまけ:おすすめの学習法

  • 自分の間違いをメモ帳にまとめて「Myミスノート」を作る

  • ネイティブに訂正してもらえるアプリ(HelloTalk、italkiなど)を活用

  • 会話中に文法で詰まったら「¿Cómo se dice…?」で質問!

 

Gracias por leerme. Hasta la próxima.