スペイン語の参考書では、ほとんどが時間の表現の「言い方」について記述していて、正しい「書き方」ついては、皆無のようです。
私はよく友達とメールをしますが、Nativoの友達も人によっては適当に書いてきたりします。
それでも通じればいいと思いますが、やっぱり、正式な書き方を知っておきたいです。
そこで、ここでは、主に時刻の「書き方」についてまとめます。語学の基本は大事!そんなにややこしくないので、一緒に正しい書き方を覚えていきましょう。
スペイン語の時間は、文字(una, dos, tres…)や数字(1, 2, 3…)で表すことができます。
時刻制度の表現
午前は「零時」から「12時」まで、午後は「1時」から「12時」までとなります。
昼の12時は「午前12時」、夜の12時は「午後12時」か「午前零時」になります。
12時間制の表現
Modelo de doce horas
午前
de la mañana
午前8時
ocho de la mañana
午前10時
diez de la mañana
午後
de la tarde
午後8時
ocho de la tarde
午後4時
cuatro de la tarde
夜
de la noche
夜10時
diez de la noche
深夜(早朝、夜半すぎ)
de la madrugada
午前4時
cuatro de la madrugada
Advertencia:
昼の12時は、午前12時となるので、
✕ doce de la tarde
ではなく、
doce de la mañana
です。
また、
doce(その日の12)/ (正午)
と表現することもできます。
夜の12時は、
doce del medianoche
となります。
12時間制の略語表現
Cuando se escribe con cifras, se emplean las abreviaturas
時間を数字で書くときに略語を使うことができます。英語の「a.m.(午前)」と「 p.m.(午後)」と同様です。
午後8時
8 p. m.
ocho de la tarde
午前8時
8 a. m.
ocho de la mañana
午前4時
4 a. m.
cuatro de la madrugada
午後4時
4 p. m.
cuatro de la tarde
Advertencia:
昼の12時の場合、m. (正午)を使うことができます。
12 m.
ちなみに略語をスペイン語で表すと以下のようになります。
a. m. (ante meridiem, antes del mediodía)
p. m. (post meridiem, después del mediodía)
また、略語は大文字で記述したり、大文字と混合したりしないでください。
たとえば、次のような他の意味があります。
- AM es la sigla de amplitud modulada.(振幅変調)
- Am es el símbolo del elemento químico americio.(アメリシウム)
- Pm es el símbolo del elemento químico prometio.(プロメチウム)
- PM es la abreviatura de policía militar, entre otros.(憲兵など)
24時間制の表現
Modelo de veinticuatro horas
0から23までの数字を使用します。(cero, una, dos, catorce…)
1日の始まりを示します。(marca el comienzo del día)
00:00 h
1日の終わりと考えます。(si se concibe como final del día)
24:00 h
Por ejemplo:
las 24:00 h del 31 de diciembre corresponden a las 00:00 h del 1 de enero
(12月31日の24時は、1月1日の午前零時)
時間の記号
- 時間の数字記号は「h」「min」「s」となります。
23 h 16 min 22 s(23時間16分22秒) - 秒は必要に応じて10分の1、100分の1、1000分の1を加えます。
23 h 16 min 22,009 s(23時間16分22.009秒)
Advertencia:
スペイン語の小数点は、ピリオドではなく、コンマを使います。
時間の単語:
segundo(秒)
minuto(分)
hora(時間)
時間の書き方
Expresar intervalos mediante guion y expresar las horas
文章や図などで書く場合の時間の表記です。
- ハイフン(guion)とコロン(los dos puntos)を使用して間隔を表します。
Horario: 8:00-22:00(営業時間: 8時-22時) - ピリオド(punto)も使用できます。
22.13(22時13分) - 単語と数字の両方で表すことができます。
Las cuatro de la tarde(午後4時)
Las 16:00(16時) - ゼロ(cero)を使う表し方。
12:00 / 12 h(12時)
03:27 / 3:27 h(3時27分)
La reunión es a las 6.00 de la tarde. / La reunión es a las seis de la tarde. (会議は午後6時です。)
Solo se puede visitar de 14.00 a 21.00 horas.(午後2時から午後9時までのみ訪問できます。) - 記号 h は、数字の後にスペースを入れ、ピリオドなしで記述します。
8:35 h(8時35分)
18:30 h(18時30分) - 期間、経過時間、または何かに必要な時間を示すときの時間は数字で書きます。
Estuvo en el hospital más de 35 horas.(あなたは病院に35時間以上いました。) - 文学や科学的な文章では、時間は文字で表します。
Me llamó a las cuatro de la tarde.(彼は午後4時に私に電話をしました。)
Advertencia:
- ✕ las 4 de la tarde
つい使用しまいがちですが、このような数字と単語の組み合わせは正式ではありません。
( La RAEによる) - ✕ 22,13
コンマ(la coma)を使用することはありません。 - 7 h(7時間)
1桁の数字とh の場合は時間の大きさを表します。時刻の7時ではありません。
時間に関する例文
- Me levante a las seis de la mañana y todavía no salía el sol.(朝6時に起きましたが、まだ太陽は出ていませんでした。)
- Llegue a las tres de la mañana y el frío era intenso.(朝3時に到着して、猛烈な寒さでした。)
- Se encontrarán a las tres de la tarde.(彼らは午後3時に会うでしょう。)
- El vuelo saldrá a las 18:30 h del aeropuerto Charles de Gaulle de París.(フライトは、パリシャルルドゴール空港から午後6時30分に出発します。)
- La reunión inicia a la 5:30 p.m. en el auditorio.(会議は大講義室で午後5時半に始まります。)
- El cohete se lanzó a las 18 h 38 min 33 s en un remoto paraje de la NASA.(ロケットは18時38分33秒にNASAの遠隔地で打ち上げられました。)
- El tiempo de cocción es de 1 h 20 min.(調理時間は1時間20分です。)
- El acto comenzará a las 17 h.(イベントは17時に始まります。)
- Ha llovido sin parar durante dos horas y treinta minutos. / 2 h 30 min(2時間半、雨が降り続いています。)
- miércoles, 21 de abril de 2021 11:00:00 a. m.(2021年4月21日 水曜日 午前11時)
- Trabaja las 24 horas del día, los 7 días de la semana.(1日24時間、週7日働いています。)
時刻の言い方
時間は動詞「ser」を用いて、定冠詞(女性形)と共に、1時は3人称単数、2時以降は3人称複数に活用します。これは、1時間「hora」が1つか2つ以上かによります。
「y」はプラス、「menos」はマイナスを指します。
「cuarto」は4分の1の時間=15分、「media」は半時間=30分となります。
定冠詞は絶対に女性形?
¡Sí!
なぜなら、時刻を意味する「hora」が女性形だからです。
- ¿Qué hora es?(何時ですか?)
- ¿Qué hora tienes?(何時ですか?)
- Es la una.(1時です。)
- Son las cuatro de la tarde.(夕方の4時です。)
- Son las dos en punto.(2時ちょうどです。)
- Son las tres y cuarto.(3時15分です。)
- Son las cinco y media.(5時半です。)
- Son las siete menos doce.(7時12分前です。/ 6時48分です。)
- Son las diez y dieciséis de la mañana / tarde / noche.(午前 / 午後 / 夜 の10時です。)
¿Qué hora es? と ¿Qué hora tienes? の違い
¿Qué hora es? は、「今、何時ですか?」
¿Qué hora tienes? は、「何時か教えてくれるように、時間を見るものを持っていますか?」
という意味に相当します。
ですから、動詞「tener」で質問しても、時間がわかる場合の答えの動詞は「ser」を使います。
Por ejemplo:
-¿Qué hora tienes?(何時かわかる?)
– Lo siento. No tengo reloj.(ごめんなさい、時計を持っていません。)
Creo que mi reloj está atrasado. ¿Qué hora tienes?(私の時計が遅れてるようで、今何時だかわかる?)
また、
¿Qué hora es?
¿Tienes hora?
は、続けて言うようにするとNativoっぽくなります。
¿Quéhoraes?
¿Tieneshora?
という感じです。
練習してみてください!
ちなみに、Nativoは ¿Qué hora tienes? をよく使います。
「0」は単数?複数?
では、時刻表現の復習です。
「12時です」は何と表現しますか?
答えは、
Son las doce.
です。
そこで、表題にもある問題です。
必ずしも日常的とは言えませんが、例えば交通機関の運行など、厳密な24時間制で表す必要があるときは「0時」と言うこともあります。
数字の「0」は、スペイン語では「cero」と言います。
では、定冠詞は単数?それとも複数?
正解は、
Son las cero.
複数なのです。
時刻表現の場合は、「12時」を「0時」と置き換えただけなので、複数でも不思議ではない気がしますね。
数字のスペイン語表現
スペイン語の数字の言い方を覚える動画をYouTubeチャンネル「独学スペイン語」にアップしています。
ぜひ動画も参考にしてみてください。
スペイン語の手紙の書き方
「手紙の形式、封筒の書き方、あいさつ、結びの言葉」 などをまとめています。
図解!スペイン語でお手紙を書く「あて名の書き方から結びの言葉まで」
Gracias por leerme. Hasta la próxima.