「スペイン語を話せるようになりたいけど、何から始めればいいかわからない・・・」
そんな悩みを持つ日本人は多いです。
実は、スペイン語は正しい順番と練習方法さえ押さえれば、英語よりも発音・文法はシンプルで習得しやすい言語だと言われています。
そこで今回は、日本人がスペイン語を流暢に話せるようになるための具体的なステップをいろいろな情報からまとめてみました。
勉強法は人それぞれなので、いろんな方法を試して自分に合ったものを続けていくと良いと思います!
1. 基礎固め(最初の1〜3か月)
① 発音の土台を作る
スペイン語はローマ字読みが基本ですが、日本語にない音(rの巻き舌など)もあります。
最初に発音記号と口の動かし方を覚えましょう。
短い音声を真似するシャドーイングを1日5分でOKです。
② 基本チャンク(かたまり表現)を丸暗記
文法をいきなり分析せず、「まるごと覚える」のがコツ。
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¿Cómo te va?(調子どう?)
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No me digas.(うそでしょ)
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Me gustaría + 動詞(〜したいです)
単語ではなく場面ごとの表現セットを覚えると、会話で即使えます。
2. 反射トレーニング期(3〜6か月)
① 日本語→スペイン語の瞬間翻訳
短文(3〜8語)で即答する練習を声に出して行います。
例:「昨日彼に会った」→ Lo vi ayer.
② 会話の型を覚える
たとえば「質問 → 意見 → 補足説明」の流れを何度も練習。
ドラマやYouTubeの会話をコピーして使うのもおすすめ。
③ 聞き流し+部分的に口まね
聞き流しはただのBGMではなく、耳に残ったフレーズだけ声に出すと定着が早いです。
3. 実戦運用期(6か月〜)
① 毎日3〜5分でも会話
オンラインレッスンや言語交換アプリ(Tandem, HelloTalk)でとにかく口を動かすことが大事。
② 間違いを恐れない
文法ミスは気にせず、「通じたら勝ち」の気持ちで話しましょう。
ネイティブも会話では崩した表現を使います。
③ 自己ストーリーを作る
自分の過去・趣味・仕事・夢などをスペイン語で語れるようにしておくと、会話がぐっと広がります。
4. 流暢さアップのコツ
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語順や動詞活用を考える時間を短くする(反射化)
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聞いた表現をそのまま声に出す(耳→口の直結回路)
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単語ではなく会話の流れで覚える(文脈記憶)
毎日15分のスペイン語学習スケジュール
- 1〜5分
シャドーイング(短い音声を聞きながら即まね)
発音とリズムを体に入れる。
1日1〜2フレーズでOK。 - 6〜10分
瞬間翻訳ドリル(日本語→スペイン語)
3〜8語の短文で即答。
例:「今日は忙しい」→ Estoy ocupado/a hoy. - 11〜15分
自己ストーリー練習 or 言語交換
自分のことを話す練習。
3分だけでもOK。
アプリや録音を使うと効果UP。
実践のコツ
- 完璧を求めない:間違えても気にせず続ける。
- 同じフレーズを何日も繰り返す:変化より定着を優先。
- 声に出すことを最優先:書くより話す時間を増やす。
この15分メニューを3か月続けるだけで、自己紹介や日常のやりとりはかなりスムーズになります。
半年後には旅行会話レベル、1年後には日常会話が成立するレベルを目指せます。
基本チャンク(かたまり表現)
日常会話でよく出るものを、状況別にまとめます。
「基本チャンク(かたまり表現)」は、文法を考えずにそのまま使える便利なフレーズです。
1. あいさつ・返事
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¿Cómo te va? – 調子どう?
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¡Qué gusto verte! – 会えてうれしい!
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¡Cuánto tiempo! – 久しぶり!
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Más o menos. – まあまあかな。
2. 驚き・感情表現
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No me digas. – うそでしょ。
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¡Qué sorpresa! – びっくりした!
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Me alegro mucho. – それはうれしい。
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¡Qué pena! – 残念だね。
3. 同意・相槌
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Claro que sí. – もちろん。
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Tienes razón. – その通り。
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Por supuesto. – 当然だよ。
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Exacto. – そのとおり。
4. 要望・お願い
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Me gustaría… – 〜したいです。
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¿Podrías ayudarme? – 手伝ってもらえますか?
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Quisiera… – 〜をいただきたいのですが。
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¿Me puedes decir…? – 教えてもらえますか?
5. 会話つなぎ
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Pues… – えっと… / そうですね…
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La verdad es que… – 実は…
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Como te decía… – さっき言ったように…
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Por cierto… – ところで…
ポイント
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単語で覚えるよりも、この形のまま丸暗記すると会話がスムーズになります。
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使うときは文全体を「ひとかたまり」で口に出すこと。
まとめ
日本人学習者は「文法→単語→会話」の順で学びがちですが、文法と会話は同時進行が効果的。
初期から短くても会話を始めることで、流暢さはぐんと早く身につきます。
「毎日15分」からでも十分始められます。
今日から、耳と口を動かす練習をスタートしてみましょう。
YouTubeでシャドーイング
私のYouTubeチャンネル「¡HOLA! 独学スペイン語」では、自分が使うために友達と作成した動画をたくさん公開していますので、よろしければ使ってください。
「読む、聞く」が同時に学習できるようにしています。聞き流しにも最適です。
Gracias por leerme. Hasta la próxima.