何に見える?スペインのお菓子「ピオノノ」レシピ

何に見える?スペインのお菓子「ピオノノ」レシピ

マッシュルームのような?帽子をかぶっているような?なんとも愛らしくて小さなケーキ「pionono(ピオノノ)/ píosnonos」をご存じですか?

スペインのGranada(グラナダ)、Santa Fé(サンタ・フェ)で人気の伝統菓子です。
1897年創業の老舗のスイーツ店「Casa Ysla(カーサ・イスラ)」が、ローマ教皇のel Papa Pío IX(ピオ9世)の即位記念としてつくられた誇り高いスイーツ。でも、堅苦しい感じではなく、メルヘンちっくでキュートです。

Casa Yslaのオーナー兼パティスリーのCeferino Isla氏は、教皇のイメージをケーキに残したかったそうです
円筒形でややぽっちゃりした外観・・・上に重ねた甘いクリームは、「王冠」を表現しているそうです。
マッシュルームでも、帽子でもなかった!(笑)

Posee un aspecto cilíndrico y algo rechoncho: se trata de un bizcocho almibarado y enrollado sobre sí mismo.
Se presenta revestido como el Papa, con un balandrán blanco: los pasteles se depositan sobre una oblea/cápsula de papel donde se sirven.
La parte superior es una coronilla de crema azucarada y tostada escudillada sobre el cilindro de bizcocho: este simboliza el solideo con el que el Papa cubre su coronilla.

Pionono(ピオノノ)のレシピ

Cómo hacer Piononos de Santa Fé

まず、サンタフェの伝統的なレシピは秘密らしいので、スイーツ研究家は、食べ歩きなどを経ていろいろと模索したものを公開しています。

ざっくり簡単に説明すると、薄いスポンジケーキにシロップを塗り、シナモンをかけてクリームをのせてロールケーキを作ります。小さくカットしたものにクリームをトッピングして焼き色をつけます。ケーキの中でも、わりと簡単で、約15分~20分で作ることができます。

ここでは、この動画のレシピを紹介します。

材料(12個分)
Ingredientes para 15 unidades

生地
卵 4個
砂糖 80g
小麦粉 50g
コーンスターチ 50g
牛乳 30g

クリーム
卵 6個
砂糖 卵と同じ重量
常温の水 180g
コーンスターチ 30g

シロップ
水 160g

砂糖 160g
ラム酒
シナモン

作り方

最初にクリームを作ります。

  1. ボウルに砂糖とコーンスターチを入れてよく混ぜます。
  2. 他のボウルに、水と卵を入れて、よく混ぜます。濾しながら鍋に注ぎます。
  3. 1を加え、弱火にかけ、クリーム状になるまで攪拌します。7〜10分かかります。
  4. 火から下ろし、クリームを大きな容器に注ぎます。 大きいほど、冷却にかかる時間は短くなります。
  5. ラップをして、室温で完全に冷まします。

次にスポンジケーキを作ります。

  1. オーブンを200ºCで予熱します。
  2. コーンスターチと一緒に小麦粉をふるいにかけます。
  3. 卵黄と卵白を分けておきます。
  4. ボウルに卵黄を入れ、ブレンダ―を使ってよく混ぜます。砂糖の半分(40 g)を少しずつ加えながら、徐々に速度を上げていきます。
  5. 卵白も同じように作ります。ボリュームを増やすためです。
  6. 4に牛乳を加え、よく混ぜ合わせ、残りの半分の砂糖(40 g)と、5を混ぜ合わせます。
  7. 小麦粉を追加しよく混ぜたら、ペストリーバッグに入れて整形します。(整形のしかたは動画を確認してください。)
  8. オーブンに入れ7~8分焼きます。

シロップを作ります。

  1. 鍋に水と砂糖を加え、中火にかけ、沸騰させます。 砂糖を完全に溶かします。
  2. 沸騰したら火を止めて完全に冷まします。
  3. お好みでラム酒を加えます。

仕上げます。(細かいテクニックが必要です。動画がわかりやすいです。)

  1. 生地が焼けたら、シロップを塗り、クリームを重ねます。
  2. 端からくるくると巻いて均等にカットし、縦置きにしたら、残りのクリームをトッピング。
  3. 粉砂糖をふってから、バーナーで焼き色をつけて出来上がり。

Bake Street
Por: Bake-Street

 

Casa YslaのPionono

“No hay nada más granadino que un auténtico pionono de Casa Isla” Aquí pódeis ver unas fotos de parte de su elaboración a diario. ¿Sabías que todos los días de madrugada son elaborados para que los disfrutéis lo mas frescos posible?

Casa Islaでは、新鮮なピオノノを楽しんでもらうために、毎日夜明けから準備を始めるそうです。
そのレシピは公開されていませんが、ショップのブログでその様子を見ることができます。

また、カスタードのほか、レモンやコーヒー、ダークチョコレートなどのフレーバーも増えてきています。

Es un pastel delicioso y especialmente dulce, pero muy apetecible. Se puede (y se debe) comer de uno o dos bocados, si lo permite el tamaño de la boca del degustador.

ちなみに伝統では、一口で食べなければいけないそうです。たぶん、難しそうですが、とっても美味しいので、あっという間に食べてしまうことになるから?なんだか陽気な風土が醸し出す楽しい伝統です!

 

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スペインのお菓子いろいろ

スペインには、日本ではおなじみのChuros(チュロス)をはじめ、他にも美味しいお菓子がたくさんあります。どれも素朴で自然な材料を使ったものばかりなので、いつまでも飽きない国民的美菓子なのです。

 

Polvorón(ポルヴォロン)

Andalucia(アンダルシア)の郷土菓子。口に入れると、ほろっと崩れて、すぐに溶けてなくなっちゃう。
そんなピュアなはかなさをイメージして、こんなかわいい言い伝えがあります。
口の中に入れて崩れるまでの間に「ポルヴォロン」と3回唱えると、願いが叶う!

包み紙が色とりどりでおしゃれです!!

 

Crema Catalana(クレマ・カタラナ)

Cataluña(カタルーニャ)の郷土菓子。フランスのクレーム・ブリュレと似ていますが、クレマ・カタラナは、焼きません。

 

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カスタードクリームの表面にあるカリカリに焼けたカラメルをスプーンで割っていただきます。すると、やさしいオレンジの香りがふんわり。んー、幸せです。

 

Tarta de Santiago(タルタ デ サンティアゴ)

Galicia(ガリシア)の郷土菓子。粉砂糖がかかった表面には必ず十字架が型抜きで描かれています。サンティアゴはイエスの使徒の名前です。
小麦粉は使わず、アーモンドパウダーで作るからしっとり濃厚な味わいです。
とにかく、中世からのレシピが受け継がれているのがすごい!

一緒に添えてある赤い飲み物は、「patxarán(パチャラン)」と言って、すもものような香りがあるリキュールです。美食の街、バスク地方でよく飲まれているお酒です。このケーキに合いそうですね。

 

ロールケーキは巻きずしのよう

「巻きずし」をスペイン語で説明してみよう。
スペイン語の料理レシピが読めて書けるようになる!

Gracias por leerme. Hasta la próxima.